太陽光発電の1番大きなデメリットは設置費用がかかることです。
そして、一括で支払いをしたいところですが、それなりの金額になるので、基本的にはローンを考える人がほとんどだと思います。
そこで気になるのが、「月々の支払いがいくらになるのか?」ですよね。
設置費用の平均がいくらぐらいかを知っておくことで、見積もりが高いかどうかの判断の1つになります。
今回は太陽光パネル設置の「平均見積もり額」や「ソーラーローン」について説明します。
太陽光発電の平均見積もり
とりあえず始めに言いたい事として、平均見積もりについては参考程度にみておくのが1番ということがあります。
というのも、太陽光パネル設置の見積もりは、下記のように条件で見積もり金額が変わってくるからです。
平均見積もりを考えるのに注意したい点
- 太陽光発電の設置費用は年々安くなっている
- 設置会社やパネルメーカーによって金額が全然違う
- 設置する太陽光パネルが多い方が工事費は安くなる
上記の通り、見積もり金額は、設置する「年」・「会社」・「量」によって変わってきます。
なので、ネットで平均見積もりを調べてみても、実際の平均とはかけ離れていることも度々です。
とはいえ、「この金額よりも安くしたい」という参考には、割と使えたりもします。
例えば、最近の平均見積もり金額は下記のような感じですが、この金額を1つの目安として考えてもいいでしょう。(経産省の資料を参考)
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|---|---|
平均金額 (kWあたり) | 37.9万円 | 36.5万円 | 36.3万円 | 34.2万円 | 32.1万円 |
上記のように平均見積もり金額は下がってきており、経産省の資料では「2020年は29万円/kW」になるだろうといわれています。
ちなみに僕の場合だと、17万円で設置できたので、2019年の32.1万円より約16万円安い金額になりました。
海外メーカーということもありますが、平均と全然違うので本当に比較は大事です。
あと、見積もり金額には、ローン分は含まれていないことがほとんどなので、ローンでの支払いを考えている場合は、金利分を別に考えておきましょう。
太陽光発電の支払い用のローンがある?
太陽光発電を始めるには、少なくても100万円近くの費用がかかるので、ローンで支払うことの方が多いです。
そして、ローンには住宅ローンやリフォームローンなど専用の安い金利のものがありますが、太陽光発電の場合にも「ソーラーローン」というものがあります。
ソーラーローンとは
ソーラーローンは、太陽光発電システムを設置するときに使えるローンのことです。
信販会社や銀行によって金利も変わってきますが、基本的には一般的なローンより金利が少ないローンになります。
返済期間も10~15年ぐらいまでの長い期間も選べるので、太陽光発電にも最適です。
よっぽどの理由がなければ、ローンの期間は10年を選ぶといいと思います。
期間的にも適しているので、新築で住宅ローンが使える場合以外は、ソーラーローンがおすすめです。
ソーラーローンの金利は安い?
ソーラーローンの金利ですが、一般的なローンよりも安いです。
大体の目安としては、ソーラーローンを扱っているのは、「信販会社」・「銀行」になり、大体2.5%弱ぐらいが平均的な金利となってきます。
窓口となる設置会社によっても変わりますが、金利が2%を下回っていれば安いと考えていいと思います。
ちなみに僕の場合は、「10年ローンの金利1.90%」での契約になりました。
ただ、複数社の見積もりの中で一番安かった金利は「0.99%」でしたので、安いところはかなり安いです。
見積もりは設置費用と金利を比較しよう
先ほど挙げたように、金利は安いところでは1%を切ってきます。
そして、見積もり確認のときに気をつけたいのが、設置費用と金利のどちらかが安い場合になります。
どちらも安ければいいのですが、中々そういうわけにもいかず、それぞれ金額に差があるのが一般的です。
なので、結局どこが安いのかは、シミュレーションしてみないとわからなかったりします。
金利を含めてシミュレーションしよう
当たり前といえば当たり前ですが、見積もりを貰った後は必ず金利を含めたシミュレーションをしましょう。
というのも、設置会社から貰う見積もりは、一括での支払い金額の場合が普通です。
そのため、金利によっては下記のように最終的な金額が逆転する場合もあります。
見積もり金額 | 金利(10年) | 支払い合計 | 月々の返済額 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 100万円 | 2.50% | 113,112円 | 9,426円 |
B社 | 105万円 | 1.00% | 110,376円 | 9,198円 |
この差は金額が大きいほど広がるので、要チェックです。
太陽光の発電量などによっても変わるものの、住宅用だと約5kWが見積もりで110万円をこえなければ、マイナスになることはまずないと思います。
つまり、見積もりの費用で「20万/kW(税抜)」を目安に考えるとOKです。(2019~20年のFITで)
大体ですが、仮にパネルが5kWの場合は、月々の支払いが1万円ぐらいまでだと売電分で相殺できて、節約できた電気代がそのままプラスになります。
見積もりと金利を合わせたシミュレーションで損をしない設置費用を目指しましょう!