太陽光発電によっての節電効果は、他で説明している通りですが、今回はそれにプラスして節電できるグリーンカーテンについて紹介します。
年々、夏の暑さが増しているように感じる今日この頃、外出先だけでなく、家での暑さ対策もかなり重要になってきていますよね。
対策方法としては、エアコンなどで温度や湿度管理をするのも良いですが、それだけだとやはり電気代がどんどん増えてきます。
そんな時にオススメなのが、グリーンカーテンを育ててみることです。
我が家でも夏の暑さ対策にグリーンカーテンを育ててみましたので、今回は実際に育ててみての感想を紹介したいと思います。
グリーンカーテンの効果
最近は、グリーンカーテンを育てている家も、昔と比べて多くなってきたように思います。
田舎の家だけというイメージも少し変わり、今では街中の建物でもチラホラ見る事があります。
そんなグリーンカーテンですが、育て始める理由のほとんどは、おそらく夏の暑さ対策の為ではないでしょうか。
家全体にするのは難しいですが、直射日光で暑くなりやすい南側の部屋だけでも、グリーンカーテンを育てる事で過ごしやすくなるかと思います。
部屋の温度を下げられる理由
グリーンカーテンは、しっかりと育てることで、夏の部屋の暑さを和らげてくれます。
植物が育ってグリーンカーテンになる事で、部屋が少し涼しくなる理由は次の3つがあります。
- 日光を遮る
- 植物が温度を下げる
- 風が通りやすい
日光を遮る
カーテンとも呼ばれているように、グリーンカーテンは、直射日光を遮ってくれます。
日光を遮る事でエアコンの効きも良くなり、電気代も節約できて良いこと尽くめですね。
環境省のサイトによると、下記のようにすだれや遮蔽ガラスと比べても、グリーンカーテンの遮蔽効果は高いようです。
すだれ | 遮蔽率:50〜60% |
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高性能の遮蔽ガラス | 遮蔽率:約55% |
グリーンカーテン | 遮蔽率:約80% |
育ち具合などによっても変わると思いますが、遮蔽率は大きく優れているのが分かります。
また、床のプランターから上に伸びていくので、大きく育ってくれば窓から入ってくる日光だけでなく、床から天井にかけての日光も軽減できます。
そのため、グリーンカーテンを育てる事で、直射日光からの熱エネルギーをカットして少し涼しくしてくれます。
植物が温度を下げる
「一般的なカーテンやすだれなど」と「グリーンカーテン」の1番の違いは、グリーンカーテンはそもそも生きている植物だという所です。
日差しが強い日にカーテンを触ると結構熱くなっていますが、夏に花や草を触って「熱い!」と感じる事は、まず無いかと思います。
当たり前ですが、グリーンカーテンも熱くて触われないというような熱は感じません。
と言うのも、植物は葉の気孔から水を蒸発(蒸散作用)させて、植物自体や周囲が熱くならないようになっているからです。
そのため、先ほど挙げた直射日光を遮る事だけでなく、熱がこもる事も防いでくれます。
そう考えると、かなり高性能ですね。
風が通りやすい
そもそも窓を開けてないという家だとあまり関係ないのですが、グリーンカーテンの場合は、結構風通りも良かったりします。
また、蒸散作用の効果で、植物の間を通った風が冷やされて、部屋を涼しくしてくれます。
よく風が通る部屋だと、特に効果的だと思いますので、優先的にグリーンカーテンを設置しても良いかと思います。
ただ、網戸はしっかりしておかないと、ハチやチョウチョがちょこちょこやって来ますので気をつけましょう。
涼しさだけじゃないお得なメリット
グリーンカーテンの一番のメリットは、先ほど挙げた部屋を温度を下げる事だと思います。
ただ、いろんな植物を育てる事で、他にも次のようなお得なメリットがあります。
- 夏野菜が食べられる
- 子供の勉強にもなる(宿題にも使える)
- ガーデニングとして見せられる
夏野菜が食べられる
グリーンカーテンになる植物の中には、ゴーヤやきゅうりなどの夏野菜もあります。
もちろん育てて収穫する事で食べられるので、ゴーヤチャンプルやきゅうりの漬物などにも使えます。
夏野菜には、夏に失われやすいカリウムが多く含まれていたり、夏の暑い時期に不足しがちな栄養をとる事ができるので、夏野菜を育てるのはオススメです。
子供の勉強にもなる(宿題にも使える)
子供と一緒に水やりをしたり、夏野菜を収穫することで、子供の食育や情操教育などにも効果的ですね。
小学生ぐらいになってくると、違う植物で成長の速さを調べたり、夏休みの宿題にも使えるんじゃないかなとも考えています。
ガーデニングとして見せられる
夏と言えば、すだれなどのイメージがありますが、今はグリーンカーテンも見た目が涼しげで夏のガーデニングにもピッタリです。
見た目だけでなく、夏を涼しく過ごすのに実用的なので、育てる楽しみもより感じられると思います。
アサガオとゴーヤを育ててみた感想
グリーンカーテンになる植物として、一般的にもよく知られているのが、「アサガオ」と「ゴーヤ」ではないでしょうか。
我が家でも、この鉄板の組み合わせのアサガオとゴーヤを育ててみました。
実際の体感効果は?
グリーンカーテンを育ててみての実際の効果ですが、自分の体感としては、設置されているといつもの夏より涼しい気がします。
グリーンカーテンが設置されているのは、1部屋(南側の部屋)だけなのですが、よしずだけを設置していた時よりも確かに涼しく感じます。
その年毎の暑さも関係してくるものの、同じ向きの他の部屋と比べても、その部屋の方が暑さが和らいでいました。
個人によって感じ方の違いはあると思いますが、確かにグリーンカーテンの効果はあると思います。
夏に間に合うためにはいつから育てる?
年によって変わってくるものの、基本的には梅雨明け頃から夏の暑さが強くなり始めると思います。
そう考えると、7月中旬~下旬にはある程度の高さまで育っていて欲しいですよね。
我が家(関西)でGW頃に育て始めたグリーンカーテンは、7月初旬でこのぐらいになりました。
7月初旬では、ようやく窓の高さまでつるが伸びてきたという状況でしたが、梅雨が終わった7月末になってくると、窓をある程度は覆うぐらいになってきました。
暑くなってくる時期を考えると、地域によっても変わると思いますが、GWよりも少し早めに育て始めるのが良いかも知れませんね。
ポイント
グリーンカーテンを大きく育てるためには、なるべく大きいプランターで育てる事と良いみたいです。
また、摘心(てきしん)する事でつるを横を伸ばすのも忘れないようにしましょう。
ゴーヤの収穫も出来ました
夏野菜の収穫として、ゴーヤも育てていましたが、無事に何度かゴーヤチャンプルが食卓に並ぶぐらいに収穫できました。
写真のようにしっかり育っていきますので、実が出来ると嬉しくなります。
収穫の時に子供に手伝ってもらう事で、少し苦いゴーヤもしっかりと食べてくれました。
実はメロンもグリーンカーテンになる植物なので、次はメロンでチャレンジしたいと思います。
フェイクグリーンカーテンとの違い
グリーンカーテンになる植物を育てる時間や場所がないという場合は、本物の植物ではないですが、「フェイクグリーンカーテン」をつけられているご家庭も多いですね。
探してみると、ネットやホームセンターなどで色んなパターンのものが販売されていて、今では見た目も結構リアルです。
フェイクグリーンカーテンのメリットとデメリット
フェイクグリーンカーテンの通常のグリーンカーテンと比べてのメリットとデメリットは次のようなものがあります。
メリット | デメリット |
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上記ような部分から考えると、涼しさは本物と比べると少ないものの、簡単に取り付けと片付けが出来る部分が特長になってきますね。
グリーンカーテンになると、つるがどんどん上に伸びていくので、夏が終わった後の片付けは若干面倒だったりします。
そのため、忙しくて中々お世話が出来ない人や面倒くさがりな人にはフェイクグリーンカーテンもアリだと思います。
フェイクグリーンカーテンをつける場合、台風が来た時には、ちゃんと一度しまっておきましょう。
翌日に見ると葉っぱ部分が風で飛ばされている事があります。
実際、私も昔にフェイクグリーンカーテンをつけていた頃、何もせずに台風の日を迎えた翌日にほとんど葉っぱが無くなってしまっていました…。
グリーンカーテンは楽しんで育てよう
グリーンカーテンは、面倒くさそうと思われがちですが、育ててみると花が咲いたり、野菜が収穫できたりと、涼しさ以外にも楽しみながら育てることができます。
普段からガーデニングが好きな人であれば、ガーデニングの延長として考えると、気楽に育て始められると思います。
まずは「とりあえずやってみよう」という人の場合は、始めから意気込み過ぎると、途中で枯れたりした時にショックも大きいので、始めは小さい範囲からやってみましょう。
小さい範囲からでも、グリーンカーテンの効果を感じることは出来ると思います。
太陽光発電の節電に加えることで、電気代もさらに節約できるようになってきます。
夏を快適に過ごすためにも、グリーンカーテンを楽しんで育てていければ良いですね。